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イタリア村の破綻

 鑑定業界にいる前に、自分は名古屋のまちづくりコンサルタントに携わっていました。コンサル業に入って、最初にお手伝いしたのが名古屋港ガーデンふ頭東地区、今日破綻したイタリア村の再開発でした。細々とですが、ガーデンふ頭東地区は、コンサルタントを辞めるまでほぼ5年ほど計画づくりのお手伝いをさせて頂きました。

 名古屋のイタリア村はかつて海運倉庫があった場所で、名古屋港のにぎわいづくりの拠点として重要視された場所です。バブル期にはまるでハウステンボスかのようなのようなプランニングがされ、バブル崩壊後はアートを核とした計画がなされていました。

 一旦、「アートポート」をテーマとして先端アート(コミュニケーションを主軸とした現代美術)による再生を試みました。アートポートは集客力や収益力は無かったものの、美術専門誌にも取り上げられて一旦は成功したかと思えました。新聞報道では、この倉庫群を「名古屋市市民芸術村として再生する」とまで言われていました。

 この新聞報道のちょっと後に、コンサルタント会社を辞した自分は、その後どのような紆余曲折があったのかは知りません。しかし、セラヴィ・リゾートがここを再生したときには、敗北感に苛まれました。自分は事業主体と収益の裏付けのある有効な再生手段を提案できなかったのですから。

 

 自分が不動産についてよく言うアドバイスがこれです。
 「つぶれた店舗の後は絶対に入ってはいけない」
 不動産を観察し続けて得た経験則ですが、一度つぶれた店舗の後釜は、必ずまた潰れます。理由を聞かれたばあい、あまり難しい説明をせず、
 「地霊が悪い」
 の一言ですませることが多いです。これはあくまで経験則で、理屈ではありません。あえて理屈で答えるとすると、
 「プロが生活をかけてチャレンジして失敗した場所は、普通の人が努力しても立ち行かない場所でしかないんだ」
 ということでしょうか。駄目なところは駄目、これが本当に多い。

 イタリア村も同様だと思います。未熟ながら、プロとして真剣に活用法策を探ったけれど、集客力と収益力の担保ができなかった場所です。一旦は大盛況となった場所ですが、やはり駄目なところは駄目なんでしょうね。今回の破綻劇は理性ではとても納得いくものでした。しかし、名古屋のまちを思う一専門家としては、裏側に期待を持っていた分、非常に残念な結果でした。

 後がま捜しを行っているようですが、再度の再生はとても難しいと思います。

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